「お客様」に対しての気持ち

 

今回、久しぶりに関西に帰り、

二泊三日という短い時間で帰省をしました。

 

関西を離れて関東に住み早2年が過ぎますが、

今回は告知をして予約を受けセッションをたくさんするのではなく、限られた方にだけお会いする機会としました。

 

セッションもほどほどに、お会いしたい方とゆっくりお話をしたり、お食事をしたり。

 

大阪や神戸、京都でお会いさせていただきました。

 

今回、仕事というスタンスを超えてお会いしたこと、

また自分自身のプライベートでも大きな変化があり、気づきがこの帰省中にありました。

 

 

改めて私の中で「お客様」という存在は、

お客様を超える、あたたかい家族のような大きな存在なのだと感じました。

 

 

少し私の寂しい話にはなりますが、

複雑な家庭環境の中で幼馴染、学校での友人関係、親戚、そして姉を除く家族までも、人間関係がとても希薄です。

 

大切にされたい関係が、親戚、家族、親にまでも利用されていたんだとつくづく実感しました。

 

どこまでも愛を信じるタイプで悲観するのではなく、むしろポジティブな私が、

 

子供の頃からずっと疑問に思っていたことが時間をかけてどんどん明らかになっていき、

今回もより一層見えてきたことで自分の中で大きな決断をする必要がありました。

 

愛されているはず、大切にされていると思っていたはずの関係が自分勝手な人々に利用されるだけのものでしかなかったのは薄々感じ、今に至ります。

 

物心ついた頃から何事にも執着が薄い方で、

 

「私が必要じゃなくなったらすぐに手放してほしい。私という存在を認め、その上で必要としてほしい。」

 

と、漠然と思うようになりました。

 

それは友情、恋愛、仕事にも言えます。

 

恋愛では好きな人や彼に別に好きな人が出来れば引き止めることはありません。良かったねと、あっさり身を引くだけです。

 

仕事も私でないと出来ない仕事がしたいと思っていました。

 

お金を稼ぐということで現実的に別のものを選んだとしても、誰でも出来る仕事にいつまでも興味はありませんでした。

 

占いはそういう意味で、

私の感覚、私が話す言葉、性格、雰囲気、私という存在を選んできてくださるということで特別な存在でした。

 

元々希薄な人間関係の上に、

血縁関係ですら関わりを持つことをやめるとしたら、それ以上、絆が深い関係を探すことが難しいです。

 

でも私は占いの仕事を通して出会った方々に対して、本当に心を込めて接してきました。

 

「目の前の方を精一杯幸せにしたい」

そう思っていつもセッションをしてきました。

 

自分が絶対に大切にしたいご縁でした。

全身全霊をかけて思っています。

 

セッションにお越しいただいたら、お会いしていない間もお元気かな、最近どうされてるかなと考えたり、幸せになってほしい、頑張ってほしいと心から本気で祈ります。

 

どんなことがあっても守りたい、色んなことを含めても愛したい、大切にしたいと思っています。

 

お一人お一人の存在が尊いです。

 

そう願うことが、私にとっての唯一の存在意義なのかもしれません。

 

セッションをしてお金を払っていただくという意味でお客様という存在ですが、私のなかではそうではないんです。

 

占いという仕事上、占い師と近しいと怪しい存在と仲良くしているとお客様が言われたりもするので、なかなか難しい表現ですが、

 

私にとってこの仕事はお金儲けではありません。

 

値段を上げたことはお客様の本気度、私のセッションを本当に受けたいと思ってくださるかという問いでもあります。

 

来られる数が減りました。

 

またたまにお断りすることもあります。

 

たくさんの数を無理にセッションすることはありません。他の占い師さんが合う方ももちろんいらっしゃいます。

 

私のキャパシティの中で、その分来てくださった方に心から接したいんです。

 

普通の組織にいただけでは出会えない、ピュアで真っ直ぐで優しく知的な方々との出会い。

 

愛情深く他人思いで、逆に人から傷つけられ悲しむお客様のご相談を聞いたり。

 

魂がキラキラ輝く本当に素敵な方ばかりで、逆に励まされることが多々あります。

 

自分の人生がなんでこんな人生だったのかなとぼんやりすることもありましたが、私は脳が正常に動く限り、心から私を求めてくださる方が一人でもいる限り、細く、長くこの仕事を続けていきます。

 

お一人お一人の出会いに心から感謝し、これからも誠意を持って、ご縁を大切にしていきたいと思います。

 

本当にありがとうございます。

 

私のことで長い記事となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。